働く人に産業医×労働衛生コンサルタントがオススメする漢方薬10選

働く人に産業医×労働衛生コンサルタントがオススメする漢方薬10選

僕は、西洋医であり、漢方医であり、サイエンティストであるといつも記事でご紹介していますが、実は産業医、また労働衛生コンサルタントでもあります。僕は凝り性なのです。そんな産業医の視点から、働く人にオススメの漢方薬をご紹介します。

産業医に興味を持っていた頃、労働衛生コンサルタントという国家資格を取得すると、産業医の更新手続きが不要になると先輩に教えてもらいました。そこで、凝り性な僕は必死に労働衛生コンサルタントの国家試験をパスすべく勉強しました。そして九州の小倉にある産業医科大学にも約1週間の研修に行きました。そんな甲斐あって、無事に労働衛生コンサルタントの試験に合格し、今に到っています。

同級生で親友の近藤健君が大田原市でリハビリクリニックを開業しています。大那リハビリクリニック、そこが僕の産業医としての勤務先です。有床診療所で外来診療もあり、リハビリの施設が充実していて、老人保健施設も完備されています。訪問診療も多数引き受けているリハビリクリニックなのです。職員は200人弱です。彼らの健康管理をするのが僕の仕事です。月1回程度、土曜日の午後や、日曜日に伺うことが多いです。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

ストレスで血圧が上昇している職員が少なからずいます。すでに降圧薬を飲んでいる人にも、降圧薬を飲むほどではないが、少々高血圧が心配になってきた人にも効果を発揮する漢方薬です。柴胡加竜骨牡蛎湯は仕事上のストレスに相当有効です。円形脱毛症にも効果を発揮します。

加味逍遥散(かみしょうようさん)

ちょっとしたイライラがキーワードになる漢方薬です。体のバランスがちょっと変だといった体調不良も伴います。更年期障害や自律神経失調症と他院で言われていることもあります。そんな西洋医学では対処できないちょっとしたイライラに著効するのが加味逍遥散です。女性の漢方薬のようにも世間では思われていますが、実は男性にも相当有効です。特に、「家内の更年期障害と似ているのです」と訴える患者さんには男性でもファーストチョイスですよ。

大柴胡湯(だいさいことう)

生活習慣病全般に西洋薬と併用します。糖尿病、高血圧、高脂血症、痛風、肥満などに有効です。西洋薬剤を飲みたくないと言い張る強者には、大柴胡湯を内服させて、運動させて、そして食事の改善を指導します。すると、本人の希望通りに西洋薬の内服をせずに、正常値に検査データが改善することもあります。しかし、通常は、西洋薬との併用が宜しいかと思っています。僕が92kgの体重を72kgに落としたのも、大柴胡湯の内服と食事の改善の賜ですよ。

葛根湯(かっこんとう)

風邪のなり始めにすぐに飲みます。可能であれば、職場に日頃から常備しておくと職員は安心ですね。ちょっと仕事を抜けて薬局に行くという一手間が省けます。そんな時間ももったいないのです。風邪かな?と感じたら、違っても問題ないので、即、葛根湯を内服していください。肩こりにも有効ですよ。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

これは疲れの特効薬です。漢方のユンケルだよ!とお話しています。日頃から疲れが抜けにくい人は、常用すれば元気になります。ときどき疲れる人は頓服でも有効です。僕は、当直明けや、大きな手術をした後に、愛用していました。職員も残業が続いたり、残業の必要がなく帰宅できても、仕事の内容がハードな時は本当に疲れています。そんなときの定番の漢方薬ですよ。

加味帰脾湯(かみきひとう)

職場でのうつ対策は切迫した課題です。職場環境の改善も大切ですが、なんとなくうつっぽくなることは誰しもあることです。そんなときに、加味帰脾湯は著効します。加味帰脾湯を飲んで、ちょっと休むと、もとにもどります。抗うつ薬を既に内服中の方にも加味帰脾湯はお勧めで、抗うつ薬の使用量が減り、また抗うつ薬の内服期間が短縮されます。ともかく、本当のうつ病になる前に、しっかり休む。もしもうつ病になったらもっとしっかり休む。そしてこころの快復を図りましょう。

香蘇散(こうそさん)

これは葛根湯を風邪の初期に飲むと、ムカムカ、ドキドキする人のためです。葛根湯は麻黄を含むので、麻黄が苦手な人、概して華奢なタイプ人は葛根湯が苦手です。そんな時の風邪の初期の漢方薬として有用です。また、香蘇散はうつうつ気分も晴れるので、そんな時にも利用して下さい。

抑肝散(よくかんさん)

これは怒りが爆発しそうなときに鎮める作用があります。癇癪を鎮めるイメージの薬剤です。そもそもは子供の癇癪を鎮める薬剤として登場しました。しかし、大人の超イライラ気分も相当楽になります。生理前にイライラが募る人にも著効します。面倒な顧客対応で、こちらがイライラした後に頓服で飲んでも気が晴れる薬剤ですよ。

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

これはお酒の飲み過ぎや食べ過ぎで胃がもたれるときに著効する漢方薬です。忘年会シーズンには本当に喜ばれる漢方薬です。下痢にも効きますので、勤務中にお腹が痛くなったときなど頓服でご使用下さい。

五苓散(ごれいさん)

これは飲み過ぎで、いわゆる二日酔いの時に、有効な漢方薬です。ちょっと羽目を外しすぎて、でも勤務しなければならないこともありますよね。そんな時に、頓服で飲んで下さい。また、五苓散はめまいや頭痛、吐き気、下痢などに効くのです。それはこんな症状を漢方では水毒としてまとめているからです。五苓散は水毒のファーストチョイスなのです。

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