【症例集】トップアスリート 「身体能力が向上する漢方はないですか?」

【症例集】トップアスリート  「身体能力が向上する漢方はないですか?」

症例

日本のトップレベルのスポーツ選手「パフォーマンスを増すような漢方薬はありませんか?」

「いろいろありますよ。しかし、漢方薬はいろいろな生薬の足し算です。いろいろなものが含有されています。つまりドーピング検査に絶対に引っかからないとは言い切れないのです。ですから、あたながドーピング検査を要求されるような環境で競っている間は、漢方薬はやめておいた方がいいですよ。」

解説

25年間運動をしていなかた僕、つまりまったく泳げなかった50過ぎの親父が、トライアスロンを始めました。以前から日本体育協会のスポーツドクターの資格は持っていましたが、それは血行障害のプロ野球のピッチャーを診療する機会が多かったからです。まさか自分が運動をするとは! 本人が一番びっくりしています。

トライアスロンを始めると、トライアスロンやトライアスロン以外のエリートアスリートから相談を受けることがあります。彼らは自分のパフォーマンスを向上させるためであればいろいろなことをします。明らかにドーピングに引っかかる漢方薬はエフェドリンを含む麻黄含有漢方薬です。しかし、漢方薬は生薬の足し算ですので何が起こるかわかりません。よってドーピングに絶対に抵触しないとは言い切れません。ですから、トップアスリートは漢方を飲まない方がいいでしょう。

一方で一般アスリートであれば、こむら返りの予防や回復のための芍薬甘草湯や、疲れた後の補中益気湯、競技前にすっきり排便するための大黄含有漢方薬、痛み止めとしての麻黄含有漢方薬など、いろいろと役に立ちますね。