【症例集】「癌を手術しないで、漢方だけで治したい」 老衰という考え方

【症例集】「癌を手術しないで、漢方だけで治したい」 老衰という考え方

症例

80代 女性

「大腸癌と言われています。大きな病院で手術を勧められています。漢方だけで治せませんか?」

「漢方薬で癌を治すことは無理です。僕は漢方薬を西洋医学の補完医療に使用していますので、しっかりと西洋医学的治療をして、そして漢方を飲んでみてはどうですか?」

そこで補中益気湯を処方したのです。

解説

「癌を漢方で治してくれ」という類いの相談は時々あります。「漢方で癌は治らない」と即答しています。漢方で癌が治れば、華岡青洲は乳がんの手術を行う必要はなかったはずです。乳がん治療での漢方の限界を知っていたからこそ華岡青洲は全身麻酔を試みて、家族で人体実験をして(「華岡青洲の妻」として本に)、そして乳がんの摘出手術に成功したのです。

最近自分が歳を取ったせいか、母親が高齢認知症となったためか、「癌と診断されても西洋医学的治療をしないとう選択肢もありだな」と思っています。癌は命を落とすには悪くない病気ではと感じてます。そんなときに漢方を飲むのはわるくないのではと思っています。そして癌の進行が少しでもおそくなれば、生活の質が改善すればいいのですから。歳とともに考え方も変わりますね。