下肢静脈瘤は手術するべき? 漢方薬は使える?

下肢静脈瘤は手術するべき? 漢方薬は使える?

下肢静脈瘤は足の表在静脈が拡張・蛇行する病気です。ここで言う足は、医学的には下肢のことで、足の付け根(そけい部)より下のことです。

下肢静脈瘤は命に関わることもなく、また、手術時期が手遅れということもありません。気にならなければ放置してもまったく問題ありません。下肢静脈瘤の血栓が肺に飛んで、肺塞栓で死亡することがあると言った話は極めて稀で、下肢静脈瘤の肺塞栓を理由にして手術を勧めることは医学的に間違いです。心配であれば、医療用弾性ストッキングを履けば問題ありません。

僕は、「下肢静脈瘤は花咲かじいさんのコブ」と説明しています。本人が気にしなければ放置でOK、気になれば手術をしましょう。手術は表在静脈を処置します。昔は引き抜いていました。最近はレーザーで焼却(やけどをさせる)することが一般的です。以前は、レーザー治療が保険適用ではなかったので治療法に混乱を招いていましたが、現在は下肢静脈瘤の治療はほぼすべて保険適用です。保険適用でない治療を勧められたときは、必ず他の下肢静脈瘤の専門医のセカンドオピニオンを受けましょう。

入院期間は昔は数日から1週間でした。腰椎麻酔や全身麻酔が必要であったからです。ところがレーザー治療は基本的に局所麻酔(歯医者さんの麻酔)を薄めて使用します。薄めることによって広範囲の麻酔が可能になりました。局所麻酔なので、日帰りか1泊2日が一般的になりました。治療が保険適用で入院期間も短いので、下肢静脈瘤が気になれば手術がお勧めです。

下肢静脈瘤の根本治療に漢方は無効です。漢方で表在静脈を引き抜く効果や、レーザーで焼却する効果と同等のものはありません。しかし、下肢静脈瘤の「症状」には漢方薬は有効です。ファーストチョイスは桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)です。今までに数千人に桂枝茯苓丸を使用しましたが、副作用はゼロです。桂枝茯苓丸はがっちりタイプの駆瘀血剤に分類されますが、華奢なタイプの人に処方しても全く問題ありませんでした。試しに使ってみましょう。下肢静脈瘤があって、手術をしたいが日程があわないとか、なんとなく決心が付かないときなどは、医療用弾性ストッキングの着用と桂枝茯苓丸の内服で様子を見ればいいのです。予定がやりくりできて、決心が付いたら手術を行いましょう。

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