漢方ファンから教えられる「清肺湯を足すと疎経活血湯の効果が減弱」

漢方ファンから教えられる「清肺湯を足すと疎経活血湯の効果が減弱」

症例

70歳代 女性 漢方ファン

「腰痛があるので漢方薬がほしい」

疎経活血湯を処方

(再診時)

「先生、あの漢方薬で腰痛は相当楽になった。しばらく続けたい。」

(再診時)

「最近、痰が多いので、清肺湯という漢方薬を試したい。」

「かしこまりました。漢方薬はたくさん飲むと効きが悪くなります。今飲んでいる疎経活血湯はどうしますか?」

「一緒に飲んでみます。」

(再診時)

「清肺湯を一緒に飲んでから、腰痛が悪化しました。疎経活血湯が効きません。そこで、清肺湯を止めたらまた腰痛が治りました。」

「なるほど、清肺湯を併用すると疎経活血湯の効果が減弱するという発見をしたのですね。」

「先生が念のため、説明してくれたことが起きたと思っています。」

こちらこそ、貴重な経験をありがとう

解説

疎経活血湯は17種(芍薬、地黄、川芎、蒼朮、当帰、桃仁、伏苓、威霊仙、羌活、牛膝、陳皮、防已、防風、竜胆、甘草、白芷、生姜)の生薬から
なる漢方薬で、清肺湯は16種(当帰、麦門冬、伏苓、黄芩、桔梗、杏仁、山梔子、桑柏皮、大棗、陳皮、天門冬、貝母、甘草、五味子、生姜、竹茹)の生薬からなる漢方薬です。

両者に共通する生薬は5種類です。疎経活血湯合清肺湯は17種+16種−5種で、28種の生薬となります。こんなにたくさんの生薬構成では効きが悪くなりそうですね。実際に漢方ファンの患者さんから、漢方薬を加えて、いままで効いていた効果が減弱したことを知らされた症例です。