漢方ファンの患者さんからたくさん教えられる 。「虚実は混在している」

漢方ファンの患者さんからたくさん教えられる 。「虚実は混在している」

症例

60歳代 女性

めまいで来院、半夏白朮天麻湯で軽快し、漢方ファンとなる。

冷えを訴えて、当帰四逆加呉茱萸生美湯で軽快。

痒みがあり黄連解毒湯を処方。

「あの薬で血圧下がりますか。内科で降圧薬を始めようと言われていた150ぐらいの血圧が130になりました。美味しいですね。あの薬」

その後、他院で顎関節症と言われ、その痛みが困ると相談された。

「今日、処方する漢方薬はムカムカ・ドキドキするかもしれません。そのときは止めてくださいね。」

黄連解毒湯+越婢加朮湯を処方

(再診時)

「顎関節症治りました。昔から、顎のリンパ腺が痛むのです。内科では問題ないと言われています・・・・・・」

黄連解毒湯+小柴胡湯を処方し軽快。

「また痒みがでました。皮膚に潤いがないようで・・・」

黄連解毒湯+十全大補湯で軽快

解説

最初は虚証に思えたので、めまいに半夏白朮天麻湯を処方した。冷えも当帰四逆加呉茱萸生姜湯で治った。すっかり漢方ファンになってくれて、いろいろと体の変化を教えてくれる。痒いというので黄連解毒湯を出したら、美味しいと答えたうえ、血圧が正常化した。「黄連解毒湯はずっと飲みたい」と言われる。

そして顎関節症に。困ったが(いままで対処したことないので)越婢加朮湯でなんとか軽快した。越婢加朮湯が飲めるということはやっぱり実証だ。顎のリンパ節の痛みも小柴胡湯で治った。血虚と診断し痒みに十全大補湯を処方し軽快した。どれも本人の希望で黄連解毒湯が併用されている。

虚実は混在しているとも言える処方方法である。患者さんから教えられた。漢方ファンはありがたい。