駆瘀血剤でひとゆすり

駆瘀血剤でひとゆすり

症例

60歳代 女性

皮膚科で治らない湿疹

十味敗毒湯(4週)→消風散(4週)→温清飲(4週)→荊芥連翹湯(12週)と処方するも無効

そこで、大柴胡湯+桂枝茯苓丸を12週処方

「こちらの漢方は、少々いいような・・・・」

最初の処方である十味敗毒湯に桂枝茯苓丸を併用して湿疹軽快する。

解説

これだけ長い経過ですので、信頼関係がないとダメですね。西洋医学で散々診てもらって、でも治らないのでしょうがなく頑張ったのかもしれませんね。困ったときには柴胡剤+駆瘀血剤という作戦を使いました。

まず大柴胡湯+桂枝茯苓丸を処方しました。次に十味敗毒湯には柴胡も入っているので、十味敗毒湯+桂枝茯苓丸としました。

最初の処方に帰ることで治ることもあります。桂枝茯苓丸という駆瘀血剤の投与で体質が改善し、最初の処方である十味敗毒湯が有効となったのかもしれません。以前に使用したからと言って、それが処方選択からはずれる絶対的根拠にはならないということですね。こんなことが出来るのも、体全体を治すしか知恵がなかった時代の叡智だと僕は思っています。