柴胡加竜骨牡蛎湯が虚証にも有効?

柴胡加竜骨牡蛎湯が虚証にも有効?

症例

40歳代 女性

めまい、うつっぽい、気力が出ない、冷える、ともかく調子が悪い。

体格は華奢、黄連解毒湯で不快になる

どうみても虚証の女性。幸い親戚にて、少し漢方の効きを試したくなった。

「3種類の漢方薬を出します。どれかひとつをしばらく飲んでください。そして不快だったり、薬がなくなれば、次の漢方薬を試してください。」

柴胡桂枝乾姜湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、柴胡加竜骨牡蛎湯を処方した。

(再診時)

「どれもなんとなくいいですが、一番良いのは柴胡加竜骨牡蛎湯でした。」

解説

比較的昔の症例。柴胡加竜骨牡蛎湯の裏処方が柴胡桂枝乾姜湯と桂枝加竜骨牡蛎湯と言われています。そんなことを確かめたく、3種類を処方して選んでもらいました。親戚だからできたことと思っています。自分の見立てでは、どう見ても虚証にて柴胡桂枝乾姜湯か桂枝加竜骨牡蛎湯のどちらかを選ぶだろうと思っていました。ある意味、親戚でなければ柴胡加竜骨牡蛎湯は処方しません。ところが、柴胡加竜骨牡蛎湯がいいと言うのです。

黄連解毒湯は飲めないので実証ではないと思います。体格も訴えも虚証のようです。つまり柴胡加竜骨牡蛎湯が虚証の人にも有効という結論です。エキス剤の柴胡加竜骨牡蛎湯には大黄が入っていませんので、虚証にも使えるようにも思えます。そして桂皮や人参なども柴胡加竜骨牡蛎湯には含まれていますので、実証でなくても使用可能にも思えますね。結論は有効であれば良いのであって、処方してみないとわからないと言うことです。