女神散で「よく眠れる、冷え治る」

女神散で「よく眠れる、冷え治る」

症例

50歳代 女性

冷え 陰部静脈瘤、更年期障害でホルモン治療

うつっぽい。腰痛 10年間

顔は汗かく片頭痛にマクサルトを頓服で内服

華奢でお腹は弱いと。更年期障害のファーストチョイスである

加味逍遥散を処方

(再診時)

「まったく変わりません」と。フローチャートに従って、セカンドチョイスの女神散を処方する。

(再診時)

「あの女神散という漢方薬で 夜寝られて、冷えもよい。」

その後、「肛門のしまりがわるく、脱肛して長時間歩くと便が漏れる」と言うので、補中益気湯を処方したが、あまり効果なし。片頭痛に対して呉茱萸湯を処方したが苦くて飲めないという。結局、女神散を長期に処方した。

解説

加味逍遥散の実証向け処方が女神散とも言われます。しかし、この患者さんのように比較的虚証に見えても問題ないですね。古典の女神散には大黄が含まれていますが、エキス剤の女神散には大黄が含まれていません。

ですから虚証のひとにも使いやすいと考えています。しかし、実証で便秘傾向の人には、やはり瀉下作用の他、駆瘀血作用、鎮静作用、静菌作用などがある大黄が入った女神散を使いたいですね。

また、脱肛や子宮脱には升麻を含む補中益気湯が効くと言われていますが、僕の経験からは治験例はありません。この人もダメでした。