男性にも加味逍遥散 「飛行機に乗れない。キャンセルする」

男性にも加味逍遥散  「飛行機に乗れない。キャンセルする」

症例

60歳代 男性 飛行機に乗れない

社長、出張の飛行機に乗れない。2日前にキャンセルした。手足、お腹冷える。顔は熱い。まず加味逍遥散投与。

(再診時)

飛行機に乗れるようになる。

冷えもいいが、まだまだ。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯を追加

(再診時)

少々いいがまだまだ

ブシを1グラム/日で追加。冷えにはいいが胃がムカムカすると。飛行機には乗れる。

加味逍遥散は男性にも有効

解説

漢方の特徴的な薬剤は補剤と駆瘀血剤です。むかしは、なんで女性に頻用する駆瘀血剤がそんなに有効なのだろうと合点がいきませんでした。ところが自分で桂枝茯苓丸を飲んで、いろいろな症状が楽になりました。そして、絶対に女性にしか出さないだろうと昔は思っていた加味逍遥散を男性に処方して、著効例を散見して、加味逍遥散のような気鬱を改善する効果や駆瘀血効果がある漢方のすばらしい威力を体感しました。

当帰芍薬散、女神散、なども是非男性にも処方してみましょう。

処方するときには「女性の効能がたくさん書いてありますが、あなたのくすりです」と言い添えることが大切です。

僕の愛用漢方薬は今でも、大柴胡湯+桂枝茯苓丸ですが、桂枝茯苓丸を最初に飲むときに、なんとなく女性の薬を飲んで良いのかなと感じたことが思い出されます。