釣藤散でかえって頭痛が悪化

釣藤散でかえって頭痛が悪化

症例

61歳 女性 不安頭痛

ソラナックスやグランダキシン、サアミオンなど内服。釣藤散を試したところ、頭痛が悪化、横もてっぺんも痛いし、頭がモヤモヤする、意欲が出ない。

その後、当帰芍薬散と抑肝散を併用し、見違えるように元気になり、化粧もして、今は漢方は中止にしていますと。

(小松先生症例)

解説

明日から本当に使える漢方薬シリーズ②の『フローチャート漢方薬治療』」の初版本にはうつ病の項はありません。自分で経験していないので入れる自信がなかったのですね。うつ病もどきは漢方薬の出番がたくさんあります。本当のうつ病と推察されるときに精神科の専門医以外が治療に当たることはあってはならないことです。あくまでも西洋医学の補完医療の立場がモダン・カンポウですから。

ところが僕の外来に勉強にきている精神科専門の小松先生がうつ病に効くことがあると言うのですね。身近な専門医にいろいろと教えてもらって漢方の有用性を実感できました。その小松先生が苦労した症例がこれです。釣藤散で頭痛がかえって悪化した症例ですね。これも勉強になりますね。漢方ではなんでも起こり得ます。頭痛を直すつもりが、かえって悪化させてしまうこともありますね。