桃核承気湯で便秘が治る。止めても治る。美味しい。不思議と「止めても調子がいい」

桃核承気湯で便秘が治る。止めても治る。美味しい。不思議と「止めても調子がいい」

症例

60歳代 女性

「あの桃核承気湯って漢方薬いいですね。1週間飲んで便通がとても良くなった。今は、毎日飲まなくても便通がいい。あんなに頑固だった便秘がない。希に便秘になると、頓服で使っています。」

「止めても便秘にならないと言うことですか?」

「そうです、あんな頑固な便秘がほとんどなくなりました。」

解説

消化器外科医として、西洋薬剤の下剤を使用しているときはこんな経験はしませんでした。下剤を止めれば便秘にもどるのは当たり前です。ところが漢方ではこんな経験をします。薬を止めても再び便秘とならないのですね。

漢方薬で症状を治療していくと休薬しても再発しないことはよく経験します。体質が改善するのか、他の理由かよくわかりませんが、経験するのですね。ではいつ止めればいいのでしょう。これはご本人次第と説明しています。症状が良くなれば薬を忘れる、飲まなくなると言うのは当然なのです。

西洋医学しかしらないときは、患者さんが勝手に飲むのを止めると、飲まないと叱ることもありました。アドヒアランスが悪いと言った横文字が登場することもありますね。でも最近は「元気になったから、良くなったから飲まないのですね」と敢えて言うのですね。そこで楽になっていないという答えが返ってくれば、「薬は飲んであげないと、効果判定ができませんよ」と言い添えればよいことです。

患者さん任せでいいと思っています。やめてまた再発すれば再開すればいいのですね。再発するのが怖ければ飲み続けてもいいのですね。では慢性の場合は、もしもお任せしますと言われれば、「大塚敬節先生は慢性病がよくなっても、もう3ヶ月の内服指示をしていたそうです。」と昔の話を引用して説明しています。