イタリア人オペラ歌手 補中益気湯で発疹 香蘇散でやれやれ 外国人にも効くんだ!

イタリア人オペラ歌手 補中益気湯で発疹  香蘇散でやれやれ 外国人にも効くんだ!

症例

40代 イタリア人 ソプラノ歌手

最近疲れて、オペラの主役を千秋楽まで完遂できないと来日時に相談された。

(なんで僕に・・・・)

以前よりアトピー体質?と

まず、疲れをキーワードに補中益気湯を処方するも、皮疹が生じて飲めないと。

(1週間後)

致し方なく香蘇散を処方する(これが飲めなきゃね)

その後は、ものすごく元気になり、新国立劇場での公演が問題なくできた。千秋楽に家内と招待してもらった。(やれやれ)

解説

漢方薬は食べ物の延長ですから、食物アレルギーに似た反応は起こります。体が痒くなったり、皮疹がでたりします。でも以前に思っていたよりは頻度は少ないです。

桂皮、人参、地黄などを含む漢方薬で頻度が高いと言われています。しかし、どの生薬でも起こりえます。アレルギー様の反応が起これば、香蘇散を用いています。香蘇散には桂皮、人参、地黄は含まれておらず、また魚のアレルギーには昔から使用されています。

今回は気を巡らす作用も期待して香蘇散を処方しうまく行った症例です。香蘇散でもアレルギーが生じれば賦形剤の乳糖の可能性もあります。純粋な乳糖にやタンパク質ではおこらないのですが、微量に含まれるタンパク質によって生じることがまれにあります。

この症例は外国人でも漢方が有効なことがあるという経験ができた症例でした。西洋医学の補完医療は様々ものがあるはずです。それぞれの国にも伝統医療はあると思います。あえて漢方が国際化する必要性はないと思っていますが、外国人にも効けばうれしいですね。