「柴苓湯でリンパ浮腫は楽になったのですが、 トイレに行くたびに排便が・・・」

「柴苓湯でリンパ浮腫は楽になったのですが、  トイレに行くたびに排便が・・・」

症例

70歳代 女性

以前に子宮癌の手術を施行。その後から徐々に足が太くなる。

リンパ浮腫と言われている。

「圧迫治療はしっかりやってくださいね。弾性ストッキングか弾性包帯を。夜寝るときも着用していいですよ。そして漢方薬を飲んでください。」

柴苓湯を投与

(再診時)

「先生、調子いいです。皮膚が何となく柔らかくなりました。少し細くなったような・・・」

柴苓湯を続行

(再診時)

「あの薬は下痢しますか。トイレに行くたびに便がでます。気持ち悪くはないのですが、一日10回以上トイレで大便してます。」

「便通が良くなる成分入ってます。それを除いたものを今日から処方しますね。」

五苓散を処方し、その後続行

解説

小柴胡湯を始め、生薬柴胡を含む漢方薬は便通がよくなります。加味逍遥散で快便となることは良く経験しますね。この患者さんは便通がよくなることはないと思って、そしてリンパ浮腫が良くなったので、トイレに行くたびに大便をしていたのに飲んでくれたのですね。また、女性であったこともあり、腹痛もなく、それほどトイレの度の大便が苦痛にならなかったのですね。

柴苓湯から小柴胡湯を抜いた五苓散を投与してうまくいきました。小柴胡湯を入れて言うのは蜂窩織炎の頻度が軽快すると思っているからです。実際に柴苓湯を希望する患者さんは蜂窩織炎の頻度が減ってありがたいと言ってくれます。五苓散でも蜂窩織炎の頻度が減るのか楽しみです。