医原性深部静脈血栓症で歩けない 「歩けるようになりました」

医原性深部静脈血栓症で歩けない  「歩けるようになりました」

症例

80歳代 男性

「先生、あの病院で手術されてから、ほとんど歩けなくなったんだ」

数年前に深部静脈血栓症が両下肢にあり、その結果生じた二次性の下肢静脈瘤に対して、大伏在静脈の結紮術が行わたのである。

深部静脈も詰まっていて、かつバイパスとなっていた大伏在静脈が縛られたのでは、静脈鬱滞がひどくなり、立位や歩行は困難だろうに・・・・

この数年間症状は不変とのこと

「僕の専門は血管外科ですが、今の医療をしても詰まった血管や縛った静脈をもとにもどすことは出来ないのです。」

「漢方薬でも試してみますか?」

「なんでも試しますよ。歩けるようになるのなら、何でも」

桂枝茯苓丸を投与。ほんとに少しずつ改善し、いまは外来には歩いて来られるようになった。

解説

まったく固定していた症状が、漢方薬で軽快する症例をみると漢方が本当に効いたのだと納得できます。西洋医学的治療と漢方薬投与を同時に行ったのでは、どちらが効いたのかわかりませんね。そんな症例報告で、漢方の有効性を力説しているものもみられますが、僕は疑問を感じてしまいます。他人の報告は参考にはなりますが、実感があまりわきませんね。

自分、自分の家族、そして自分の患者さんの結果が一番勉強になります。そこには何の修飾もないですからね。症例報告にはすべてが記載できません。故意にある部分を隠すことも出来ます。症例報告はあくまでも参考にして自分の実体験を増やすことが上達の近道と思っています。このサイトの症例報告も、臨場感のすべてを表現することはできません。一部を伝えているだけです。