【症例集】再婚時に牛車腎気丸 「再婚するんだが、あっちにもいいくすりを」

【症例集】再婚時に牛車腎気丸  「再婚するんだが、あっちにもいいくすりを」

症例

70歳代 男性

「先生、今後再婚することになりました。何か漢方薬ありませんか?」

「初老期のパッケージで、うまくいけばあっちの元気も出る薬を処方しますね。昔の精一杯の知恵ですが、あまり期待しないでくださいね。」

(再診時)

「あの薬、いいね。あっちも含めて全体的に元気になった。またください。」

解説

牛車腎気丸や八味地黄丸は腎虚のくすり。むしろ、漢方理論がわかりにくく、うさんくさく感じているひとには、牛車腎気丸や八味地黄丸が有効な状態を腎虚とも説明します。地黄が入っていますから、そこそこ胃腸が丈夫でないと飲めません。でも昔の知恵もたいしたもので、結構効きます。ツムラの保険適応漢方エキス剤では実は単純に八味地黄丸に牛膝と車前子を加えたものが牛車腎気丸ではありません。生薬の分量が微妙に異なっています。

八味地黄丸では地黄6㌘、山茱萸3㌘、山薬3㌘、沢潟3㌘、伏苓3㌘、牡丹皮3㌘、牡丹皮2.5㌘、桂皮1.0㌘、附子0.5㌘です。

一方、牛車腎気丸では牛膝3㌘、車前子3㌘に加えて八味地黄丸なのですが、その内容は、地黄5㌘、山茱萸3㌘、山薬3㌘、沢潟3㌘、伏苓3㌘、牡丹皮3㌘、桂皮1㌘、附子1㌘ですね。八味地黄丸に比べて、牛車腎気丸では地黄が少なく、附子が倍量であることがわかります。

この附子が多い方が僕は好きなので牛車腎気丸を愛用しています。そして効果を増すために、附子の増量を度々試みるのです。