【症例集】「禿を治してほしい」 それは無理

【症例集】「禿を治してほしい」 それは無理

症例

50歳代 男性

「先生の講義を聴いて、漢方薬で禿が治ったと聞いたので、その漢方薬がほしい」

「僕は大柴胡湯と桂枝茯苓丸を飲んで、後頭部の薄毛がなくなりました。確かに、軽い禿が無くなったのですが、全員に効くとは限りませんが・・・」

「ともかく漢方薬を試してみたい」

柴胡加竜骨牡蛎湯を処方

(再診時)

「あんまり効かないようなので、もう一回もらって、それでダメなら止めます」

解説

インポテンツ、肩こり、禿などは、他の訴えを治すとたまたま治ることがあります。しかし、インポテンツや肩こり、禿を主訴として来院されるとあまり漢方薬が効いたという体感が僕にはありません。

一般向けの講義を行うこともあり、そんな時に僕自身の経験を効いて、禿を治してほしいといって来院されるひとがいます。確かに、僕自身、大柴胡湯と桂枝茯苓丸で、体重が減少し、花粉症が治り、血圧が正常化し、いぼ痔が治り、そして後頭部の薄毛がまったく無くなりました。8年間出演しているテレビで、同じメークさんにお世話になっています。その彼女が後頭部の薄毛がなくなったと証言していますので、本当なんだろうなと思っています。自分ではあまりわからない部分ですので。禿には柴胡剤を処方することが多く、特にストレスに起因する禿には柴胡加竜骨牡蛎湯を処方しています。円形脱毛症が治ることは時々経験しますが、まったく髪の毛がないときはまず無理です。