【症例集】手荒れに桂枝茯苓丸加薏苡仁

【症例集】手荒れに桂枝茯苓丸加薏苡仁

症例

40歳代 女性

「先生、手荒れがひどくて困っています。皮膚科の先生に診てもらっていますが治りません。塗り薬をもらっています。」

「便秘ではありませんね。では、漢方薬を処方します。皮膚科の塗り薬は続行です。また、できる限り手袋などをして手や指を守ってくださいね。」

桂枝茯苓丸加薏苡仁を処方

(再診時)

「少し良くなりました」

しばらく続行し、軽快した。

解説

皮膚科から出ている外用薬は継続です。皮膚科の先生が飲み薬を出していても継続です。漢方薬は西洋医学の補完医療という立場ですから、ただただ西洋医学的治療に足していけばいいのです。手荒れには温経湯や桂枝茯苓丸加薏苡仁が有名ですが、日常的な手指の管理も大切ですね。手袋をしっかりと着用するなどです。また便秘も大敵です。そんな細々したことまで含めて指導して、よくなると嬉しいですね。

ツムラ保険適応エキス剤の桂枝茯苓丸加薏苡仁は、単純に桂枝茯苓丸に薏苡仁を足したものではないのです。桂枝茯苓丸は桂皮、芍薬、桃仁、伏苓、牡丹皮の5種の生薬がそれぞれ1日量で3㌘です。一方で桂枝茯苓丸加薏苡仁は桂枝茯苓丸の5種の生薬がそれぞれ1日量で4㌘で、薏苡仁が10㌘加えられています。しかし微妙な違いがありますが、4/3の違いを僕は意識して処方選択することはありません。漢方薬はバランスが大切と思っています。総量は大雑把でいいと思っています。