【症例集】蕁麻疹にも十味敗毒湯

【症例集】蕁麻疹にも十味敗毒湯

症例

60歳代 女性

「先生、蕁麻疹で困っています。皮膚科の先生の薬飲んでいますが、良くなりません。」

「では、漢方薬処方しますね。皮膚科の薬は続行してください。漢方薬は西洋剤の邪魔をしませんので」

(再診時)

「幾分良くなっていると思うのですが・・・・・」

「蕁麻疹は1時間ぐらいで治まるのですね。では蕁麻疹が起こったときにカレンダーにチェックをつけて外来で見せてもらえますか?」

(再診時)

カレンダーを見ると、着実に蕁麻疹の回数は減少している。約1年間内服を続行し1ヶ月に1回程度に収まった。

解説

蕁麻疹は茵陳蒿湯や茵陳五苓散を処方するときもありますが、これはセカンドチョイスとして、湿疹と同じく十味敗毒湯をファーストチョイスにしています。

茵陳蒿湯には大黄が入っていますので、下痢となってしまうときには茵陳五苓散を使用します。十味敗毒湯と茵陳蒿湯の併用も有効です。患者さんはスカッと治ることを期待しますが、そんなときはカレンダーなどに回数をメモしておくと、お互いに薬の効果がわかるので良い方法だと思っています。

患者さんの体感はときどき現実の治り具合と異なることがあります。気持ちだけの問題であれば、患者さんの体感が改善すればそれで十分なのですが、蕁麻疹のように外観で判断できるときはこんな方法も有効と思っています。