【症例集】湿疹にまず十味敗毒湯

【症例集】湿疹にまず十味敗毒湯

症例

70歳代 女性

プロテインC欠損で両下肢深部静脈血栓症があり、その結果静脈鬱滞性の皮膚炎を生じている。

「この湿疹なんとかなりませんか?」

「静脈の鬱滞によるものですから、まず弾性包帯や弾性ストッキングで圧迫してください。」

「それは、この病気になってからずっとやってます。他にありませんか?」

「では、漢方薬でも処方してみますね。」

まず桂枝茯苓丸を投与。

(再診時)

「だるいとかおもいといった症状は少し良くなりました。」

その後もしばらく投与。そして十味敗毒湯に変更

(再診時)

「十味敗毒湯に変えてもらってから、黒い色が薄くなりました。」

「最近は痒みがあって・・・」

では黄連解毒湯を追加しますね。

(再診時)

「痒いときには、黄連解毒湯効きますね。一緒に飲んでます。」

解説

血管外科医の頃は治せなかった症例ですね。今は漢方という別の引き出しがあるので、いろいろと対処可能です。十味敗毒湯に黄連解毒湯を加える処方は最近の愛用です。便秘傾向のときは、十味敗毒湯+三黄瀉心湯も効果あります。