【症例集】便秘の解消で皮膚疾患よくなる

【症例集】便秘の解消で皮膚疾患よくなる

症例

20歳代 女性

にきびが主訴で来院

便秘が結構ひどいと初診の質問票に書いてある。

「まず、漢方薬で便秘を治しましょう。漢方では便秘は大敵です。また、便秘を治すだけでいろいろな症状が良くなります。今日は便秘の薬を処方しますので、日常生活に支障がないぐらいに緩い便にしてください。自分で漢方薬を調節してくださいね。まず寝る前に1袋、そして朝・寝る前、朝・夕・寝る前、最後は毎食前と寝る前で」

麻子仁丸を処方

(再診時)

「1日2回飲むと結構便がでます。すごく気持ちいいです。ちょっとにきびがよくなったような。」

もうすこしこの漢方薬だけで様子みましょう。

だいぶ良くなるも、幾分にきび残る。

解説

漢方薬の治療では便秘は大敵です。漢方が腸管内の細菌で代謝されてから吸収されますので、便の具合で薬の効き具合が異なるのは当然と言えば当然ですね。皮膚疾患のときは、日常生活に問題ない程度に、便を緩く、下痢傾向にすることで効果が増します。この症例のように快便にするだけで、訴えが改善することもあります。

大黄を含む漢方薬が概して下剤として使用されますが、大黄は瀉下作用の他、駆瘀血作用、向精神作用、静菌作用などがあります。ただの下剤ではないのですね。そして他の漢方薬を併用しながら対処していきます。ニキビには清上防風湯や桂枝茯苓丸加薏苡仁、当帰芍薬散などが有名です。便秘を治しながら併用して対処します。