【症例集】耳鳴りの漢方ありますか?いつも蝉が鳴いています

【症例集】耳鳴りの漢方ありますか?いつも蝉が鳴いています

症例

70歳代 女性

「先生、耳鳴りの漢方ありませんか?」

「あるようで、ない。ないようで、ある・・・・・。100%治すのはなかなか難しい。でも少しでも楽になるような漢方はあります。」

「蝉がないているようですか? 蝉の音が小さくなるようにしましょう」

八味地黄丸を処方

(再診時)

「なんだかちょっといいような。」

「耳鳴りは完全になくすと思うよりも、上手につきあうようにしてください。いつも聞こえても邪魔にならない程度の蝉の声になるように」

「わかりました。わたしも努力します」

その後、耳鳴りはあるが、落ち着いた様子。むしろ他の訴えを治してほしいと言うようになった。

解説

これも外来の知恵です。本当に耳鳴りを治しているのかは僕にはわかりません。デジタル的に耳鳴りを計る器械がないですからね。患者さんの感じ方のアナログの世界が耳鳴りです。こんなときな100%の治癒を望むのではなく、ともに暮らしていくことに問題ないぐらいにしてあげればいいのですね。

そんな知恵が漢方を処方しながら身につきました。耳鳴りの患者さんもたくさんいらっしゃいますが、結構漢方が気に入り、そして耳鳴りは受け入れて、他の訴えの治療を望むようになります。そんな治療も患者さんのためになっているなと思う今日この頃です。