【症例集】黄連解毒湯で鼻出血もっと出る

【症例集】黄連解毒湯で鼻出血もっと出る

症例

60歳 男性

のぼせを訴えて以前より黄連解毒湯を飲んでいる。

「イライラも落ち着いて、夜もよく眠れてなかなかいい。ずっと飲みたい。」

(ある日来院)

「先生、あの薬鼻血にも効くと書いてあったので、先日鼻血が止まらないときに飲んだら、かえって鼻血が止まらなかった・・・・・」

「どうやって飲んだのですか?」

「お湯に溶かして方が、効果が増すと聞いていたから、お湯に溶かして飲みました。何か・・・・・」

「鼻血の時は、冷たくして飲まないと・・・・」

「そうだったんですか。次回は冷やして飲んでみます」

解説

黄連解毒湯は添付文書には吐血、下血、喀血、鼻出血などが記載されています。そんな時は冷やして飲んだ方が有効だという経験知があります。

不思議ですね。自分の子供がなかなか止まらない鼻血を出したときに黄連解毒湯を冷やして飲ませて著効しました。知っていると得する薬ですね。

黄連解毒湯は黄芩、黄連、黄柏、山梔子の4種類の構成生薬です。三黄瀉心湯は黄芩、黄連、大黄の3種類の構成生薬です。黄芩と黄連の組み合わせは通常「瀉心湯」と呼ばれます。半夏瀉心湯、生姜瀉心場、甘草瀉心湯などがそうです。よって黄連解毒湯も瀉心湯に分類されます。

便秘の人には黄連解毒湯よりも大黄を含む三黄瀉心湯が好まれます。黄連解毒湯は温清飲、荊芥連翹湯、柴胡清肝湯にそのまま含めれます。また黄芩と黄連を含む漢方薬には他に、柴陥湯、清上防風湯、女神散などがあります。高ぶった気持ちを落ち着ける効果があります。