【症例集】葛根湯加川芎辛夷でCPAPが有効に

【症例集】葛根湯加川芎辛夷でCPAPが有効に

症例

60歳代 男性 会社社長 肥満体型

痰が出にくい。睡眠時無呼吸に対してCPAPしている。

「先生、喉に痰がへばりついて出にくいんだけれど、何かいい漢方ありませんか?」

麦門冬湯を処方する。

(再診時)

「あれを飲むと痰がですぎて、夜のマスクが苦しい。あのCPAPってのはちっとも気持ちよくないんだが・・・・・」

「では鼻の通りをよくする漢方薬に変更しますね。」

葛根湯加川芎辛夷を処方

(再診時)

「今度の漢方を飲んでから、鼻の通りがとてもいい。CPAPっていうのが気持ちいいとわかりました。夜よく眠れます。ありがとうございました。」

以後、葛根湯加川芎辛夷が愛用薬剤となる、

解説

麦門冬湯は滋潤剤と言われ、体に潤いをつけます。ですから湿り気がなくて喉に痰が絡まっているようなときに、潤いがついて痰が出やすくなるのですね。

ところが効き過ぎると痰が多くなります。ティッシュの量が増える感じですね。そんな状態は睡眠時無呼吸症候群でCPAPをしている患者さんでは不快ですね。だって、痰が増えて出したいので、陽圧呼吸で押し戻されるようになりますから。失敗例ですね。

この患者さんに葛根湯加川芎辛夷という蓄膿症のくすりを処方したら感謝されました。鼻が通らないとCPAPも苦しいのでしょう。本人は葛根湯加川芎辛夷を飲んでやっとCPAPが快適なものだとわかったと教えてくれました。漢方も結構役に立ちますね。麦門冬湯は腸の潤いもつけます。つまり人によっては快便に、また少し下痢傾向になるときもあります。知っていれば驚かないことですね。