【症例集】副作用のない脇役を加える 人参湯、苓桂朮甘湯、苓甘姜味辛夏仁湯

【症例集】副作用のない脇役を加える  人参湯、苓桂朮甘湯、苓甘姜味辛夏仁湯

症例

30歳代 女性

花粉症にて来院

小青竜湯を内服。少々いいがまだまだ。

そこで越婢加朮湯に変更。これは心臓を感じると。

小青竜湯に苓甘姜味辛夏仁湯を追加

もう少し良くなりたい。

そこで、麻黄附子細辛湯と苓甘姜味辛夏仁湯に

これもいいようだ。

麻黄附子細辛湯+苓甘姜味辛夏仁湯+苓桂朮甘湯

これで相当良くなる。

解説

麻黄剤で結構強力なものは越婢加朮湯です。麻黄の量は1日6グラムです。花粉症のファーストチョイスの小青竜湯は麻黄の量は1日3グラムです。もっとも優しい麻黄剤と呼ばれる麻黄附子細辛湯は麻黄の量は1日4グラムです。つまり優しいのに麻黄が小青竜湯より多く含まれているのですね。

小青竜湯でいまいち、越婢加朮湯は飲めないという人には、麻黄附子細辛湯を試してみればいいですね。麻黄に含まれているエフェドリンが花粉症に効果があることは西洋医学的には当たり前ですね。麻黄が主役です。一方で脇役も意地らしくて好きです。小青竜湯の裏処方と言われる苓甘姜味辛夏仁湯は、麻黄という主役がいないのに、7人の脇役(伏苓、甘草、乾姜、五味子、細辛、半夏、杏仁)で頑張っています。この脇役の中でも甘草乾姜湯(甘草+乾姜)が冷えと水毒を治すとして重要と思われています。

小青竜湯にも実は含まれていますね。人参湯にも含まれています。苓桂朮甘湯の乾姜ではなく生姜ですが、最後にこれを追加して相当軽快しました。