【症例集】「ナプキンの量減りました」 芎帰膠艾湯が無効で、温清飲が著効

【症例集】「ナプキンの量減りました」  芎帰膠艾湯が無効で、温清飲が著効

症例

40歳代 女性

「生理の量が多くて困ります。婦人科では子宮筋腫と言われていて、閉経まで頑張れば小さくなるそうなので・・・」

芎帰膠艾湯を処方

(再診時)

「あまり変化ありません」

温清飲を投与

(再診時)

「あの漢方で生理用品の使用量が減りました。」

解説

婦人科医ではないので、まさか自分が生理用品のお話を伺うとは思っていませんでした。芎帰膠艾湯は下の出血の特効薬と言われていました。
尿道からの出血、肛門からの出血、膣からの出血に使用したのですね。芎帰膠艾湯には四物湯が含まれています。四物湯は血虚に有効です。
むしろ血虚という言葉は、現代の貧血状態も当然に含まれていると思われますが、それ以外も含む幅広い概念です。ですから、四物湯で改善する状態が血虚として理解するのも最初はわかりやすいですね。

四物湯はいわば虚証向けの薬です。実証の患者さんの下の出血には温清飲を使用したのですね。ですから、芎帰膠艾湯が無効なときは温清飲を試してみましょう。温清飲は黄連解毒湯+四物湯です。実証向けの黄連解毒湯が含まれている漢方ですね。

ツムラ漢方エキス剤で温清飲を含むものは、温清飲と荊芥連翹湯、柴胡清肝湯の3つです。