【症例集】不妊症には当帰芍薬散。でも今は、人工授精でしょう

【症例集】不妊症には当帰芍薬散。でも今は、人工授精でしょう

症例

20代 女性

不妊を理由に漢方を希望

「西洋医学の不妊治療はものすごく進歩しました。精子一個でも人工授精が可能だそうです。本当にお子さんがほしいのであれば、西洋医学的な治療を絶対に行ったください。そんな現代医療のない時代の精一杯の知恵が漢方です。漢方は併用しても害はありませんので、そんなつもりで漢方を飲んでください。」

患者さんは、西洋医学的治療を受けて、無事出産しました。

解説

世継ぎがないことは昔は大問題だったのでしょうから、漢方も多少は役に立ったのでしょうか。温経湯や当帰芍薬散などが懐妊薬としては有名です。

虚弱なひとは妊娠もしませんし、当帰も胃に障ります。そんなときに六君子湯などで胃腸を鍛えて、そして当帰芍薬散が飲めるようになって、懐妊したといった症例報告はよく目にします。今や現代です。生殖医療は医療倫理の問題となるまで進歩しています。子供が本当にほしいのであれば、そして時間が限られているのであれば、絶対に西洋医学的不妊治療が優先です。一方でまだまだ時間があり、なんとなく子供がほしい程度であれば、漢方だけでしばらく頑張るのも悪くはないですね。

六君子湯は四君子湯+陳皮・半夏です。四君子湯は蒼朮、人参、伏苓、甘草の4つの君薬+生姜・大棗です。蒼朮、人参、伏苓、甘草の4つの君薬を含むツムラ漢方エキス剤は加味帰脾湯、啓脾湯、柴苓湯、四君子湯、十全大補湯、六君子湯の6つです。