【症例集】しびれ 歩行困難 牛車腎気丸+附子 「まだ効かないよ 先生」

【症例集】しびれ 歩行困難 牛車腎気丸+附子  「まだ効かないよ 先生」

症例

60歳代 男性

糖尿病 透析 典型的な糖尿病性神経障害を訴える。

なんとなく強面の人で、ちょっと取っつきにくい。

「先生、足の裏がしびれる。透析の先生はまったく相手にしてくれないので、漢方でいいから治してくれ。」

(なんか感じが悪いな。嫌だな。) フローチャートに従って、

牛車腎気丸を処方

(再診時)

「先生、まったく効かない。」

「少しも良いことないですか。スカッと効くことは少ないので、何となくでも良ければ継続したいのですが・・・・」

「まったくダメだ。」

「では今日から附子という薬を併用しますね。トリカブトを減毒したものです。1日1グラムから4週間ごとに増量して行きます。2,3,4、5、6グラムと。」

(その後、附子の量が3グラムとなって)

「先生、突然、すかっと効いた。附子3グラムで効いた。すごい。」

強面だった人が、妙に優しいいい人になった。病気で強面となっていたんだな。見てくれで嫌な人だと思ってしまって申し訳ない気持ち。

解説

附子が使えるようになって、僕の漢方薬での治療は効果が増強しました。守備範囲が広がりました。是非、附子の使用に慣れてください。最初は、怖々1日量で1グラム、4週間毎に増量すれば安心です。下痢、ムカムカ、ドキドキ、発汗、舌のしびれなどを訴えれば減量すればいいのです。