【症例集】不眠、虚弱に加味帰脾湯 「睡眠薬止めたら効かなかった」

【症例集】不眠、虚弱に加味帰脾湯 「睡眠薬止めたら効かなかった」

症例

80歳代 女性

「先生、夜眠れないので、眠れる薬ください」

加味帰脾湯を処方

(再診時)

「睡眠薬を止めて、漢方飲んだけれどかえって眠れないよ」

「西洋薬は続行と言ったでしょ。睡眠薬もそのまま飲んでくださいね。漢方薬は食前に飲んでくださいね。」

(再診時)

「睡眠薬を飲んで、食前に漢方を飲むとなんだかちょっと眠れるようになった。体が楽になった。」

解説

モダン漢方の立ち位置は西洋医学の補完医療です。睡眠薬も飲んだままです。西洋薬剤の睡眠導入剤や入眠剤を止めて、漢方だけで頑張っても、漢方が少々かわいそうですね。

まずは食前に漢方薬を飲みましょう。将来的に眠れるようになって、西洋薬剤が減量されていくことは多々経験します。なんとなく眠れるようになった感触が得られるかが勝負です。スカッと突然に良好な睡眠が得られると思われると無理ですね。西洋医学的治療で長年困っている症状が短時間で治ることがないと理解することも大切ですね。それを医師が患者さんに説明することも大切ですね。