【症例集】牛車腎気丸でムカムカ、 食後に飲んでも、六君子湯と飲んでもダメ。清心蓮子飲なら

【症例集】牛車腎気丸でムカムカ、  食後に飲んでも、六君子湯と飲んでもダメ。清心蓮子飲なら

症例

70歳代 男性 頻尿

頻用に対して牛車腎気丸を4週間投与

(再診時)

「先生、あれを飲むと胃がズーーんと重くなる。なんとなく食欲がなくなる」とクレームを言われる。

「では、今日処方する六君子湯と一緒に飲んでください」

(再診時)

「やっぱり、ズーーんと胃が重くなります。」

「では食後に飲んでみてください。」

(再診時)

「食後に飲んでも、なんだか変です」

では、新しい処方に変更します。

清心蓮子飲に変更。これを続行して幾分よくなる。

解説

八味地黄丸+牛膝+車前子=牛車腎気丸 です。つまり八味地黄丸にも牛車腎気丸にも地黄が含まれています。この地黄は滋養強壮剤です。元気をつける参耆剤にも地黄が含まれているものがあります。十全大補湯、人参養栄湯、大防風場などです。

このお薬は、比較的からだが弱い人に使用することが多い地黄でムカムカすることがあるのです。そんな時の知恵のひとつは六君子湯との併用や食後に飲んでもらうことです。食後に飲むとムカムカしないことも経験しますが、この症例のように食後投与でもムカムカすれば、虚証用の泌尿器疾患の薬、そして参耆剤である清心蓮子飲を用います。

そしてよくなることがあるのです。また、頻尿であれば目標設定が大切で夜中に数度もトイレに行くときには、「頻尿が治る」と説明するのではなく、「尿の回数が減る」と言うことが肝要です。