【症例集】頻尿に牛車腎気丸・もっと頻尿になり叱られる

【症例集】頻尿に牛車腎気丸・もっと頻尿になり叱られる

症例

60歳代 男性 頻尿

頻尿と腰痛、坐骨神経痛を訴えて漢方を希望

夜中に数回は小便に行くと

ここ数年歳を取ったような気がすると。

フローチャートでは、初老期のいろいろな訴えには牛車腎気丸にて、それを4週間処方した。

(再診時)

「先生、あれを飲んだら、夜のおしっこの回数が増えて、困った。」

「そしてどうなったのですか。」

「我慢してしばらく続けたら、夜中に2回だけ小便に行くように落ち着いた」

解説

牛車腎気丸は八味地黄丸に牛膝と車前子という生薬を加えたものです。牛膝と車前子は利尿作用があるのです。ですからむくんだ体質のひとに牛車腎気丸を処方すると当然に尿量が増加します。そして尿が出て、むくみ体質が落ち着くと、やっと頻尿に対する効果が現れます。そんなことを実際に経験しました。

この経験から牛車腎気丸を処方するときは「一時的に尿量が増えるかもしれないが、それはしばらく我慢してください」とお話を加えることにしました。またむくみがある人には牛膝と車前子を含まない八味地黄丸をまず処方することもあります。八味地黄丸と牛車腎気丸はほとんど同じだと説明していますが、その違いが体感できる症例でした。