【症例集】下肢動静脈瘻による母班・漢方は症状緩和には結構役に立つ

【症例集】下肢動静脈瘻による母班・漢方は症状緩和には結構役に立つ

症例

20歳代 女性

先天性の動静脈瘻による母班

しかし動静脈瘻は軽微にて、klippel-trenaunay syndromeと思われる。

他院で塞栓術や硬化療法を施行されているが痛みが軽快しないので来院。

母班部には熱感があり、実際にさわると確かに熱い。

入浴すると痛みが悪化するということをキーワードに

白虎加人参湯を処方

(再診時)

「あれを飲むと下痢をするが、体が冷えて、足の痛みは楽になる。」

便秘があり、経過が長い訴えにて、小柴胡湯+桃核承気湯を処方し、白虎加人参湯は頓服的に内服

(再診時)

桃核承気湯で結構楽になると。

下痢しない程度に、白虎加人参湯を頓服的に使用している。

目次

解説

西洋医学的治療で軽快しない先天的な母班。小さな動静脈瘻があり母班を触ると熱い。入浴で悪化するということをキーワードに冷やす漢方の代表である白虎加人参湯を試して著効したが、下痢となった。冷やす漢方薬のもうひとつの横綱である黄連解毒湯は無効であった。柴胡剤+駆瘀血剤を試すに当たって、日頃は便秘傾向にて桃核承気湯と小柴胡湯を使用した。

桃核承気湯でも結構痛みは楽になった。本人が体調に合わせて、桃核承気湯と白虎加人参湯という瀉下作用のある漢方を上手に加減して使用している。痛みや火照りなどはデジタル的には評価できず、本人しか有効性を判断できない。本人が自分の身体意識に敏感であれば自分に選んでいただくのが最適と思っている。