【症例集】「低血圧で辛いのですが?」

【症例集】「低血圧で辛いのですが?」

症例

50歳代 女性

「先生、朝が苦手で、世の中でいう低血圧の気がするのですが?」

「内科の先生に診てもらっていますか?」

「特別問題ないと言われています。ともかく、朝から疲れます。やる気がでないので、どうも朝が苦手です。くらっとすることもあります。」

「今日処方する漢方薬は、ユンケル黄帝液のようなもので、気力や体力が増します。そのめまいバージョンです。楽しみに気長に飲んでみてください」

半夏白朮天麻湯を処方

(再診時)

「あの漢方薬、いいと思います。しばらく飲みたいので、また処方してください。」

約半年内服し、とても元気になる。

解説

いわゆる低血圧に有効な西洋剤はありません。漢方薬の出番と思っています。

人参と黄耆を含む参耆剤は気力・体力をつける薬で「ユンケル黄帝液の漢方版」と説明しています。スタンダードバージョンが補中益気湯、貧血バージョンが十全大補湯、リウマチバージョンが大防風場、めまいバージョンが半夏白朮天麻湯、眠れない・軽いうつ様のバージョンが加味帰脾湯、泌尿器バージョンが清心蓮子飲と説明すれば患者さんもわかりやすいですね。

半夏白朮天麻湯は虚弱な方の低血圧傾向を改善しますが、不思議なことこに高血圧を是正することもあります。朝礼で倒れるようなお子さんにも、起立性調節障害と言われている人にも有効です。