【症例集】イレウスに大建中湯は有名だが…大建中湯+桂枝加芍薬湯も試してみて

【症例集】イレウスに大建中湯は有名だが…大建中湯+桂枝加芍薬湯も試してみて

症例

ある講演会で

「イレウスには大建中湯と、病名で投与しても結構有効とのことですが、私はたくさん大建中湯を使用しましたが、それほど有効というイメージがありません」と消化器外科の先生から質問されました。

「そのときは、大建中湯と桂枝加芍薬湯を一緒に使ってみてください」

と答えました。

そしてしばらくしてメールが来て、

「確かに慢性のイレウスにはこちらのほうがいいような感じがします」と

解説

大建中湯はツムラの保険適応漢方エキス剤では最も売れている商品です。消化器外科の先生方を中心に、イレウスや開腹手術後には大建中湯という病名処方が流行しているからです。ぼくもそこそこ効くとは思っていますが、大塚敬節先生は「急性期のイレウスには大建中湯、慢性期のイレウスには中建中湯」と話されています。

中建中湯とは大建中湯+小建中湯のことです。大建中湯にも小建中湯にも膠飴(エキス剤では水飴)が入っていますので、小建中湯から水飴を抜いたものである桂枝加芍薬湯と大建中湯を合わせるのですね。大建中湯にいまいち疑問を感じている先生方はこんな処方も試してみてください。