【症例集】「安中散で生理痛も楽になりました」 当たり前だが 確かにね

【症例集】「安中散で生理痛も楽になりました」  当たり前だが 確かにね

症例

36歳 女性 胃のムカムカ

結構元気そうなのでフローチャート漢方薬治療に従って半夏瀉心湯を投与。

再診時に「先生、あれは苦くて・・・・・」

「苦くて飲めませんでしたか。見立て違いで申し訳ありません。今日は安中散という漢方薬を処方します。こちらは前回のものに比べると飲みやすいと思います」

「先生、あれは胃もすっきりしますが、生理痛にも効きますか」

「生理痛も困っていたのですか?」

「先生に相談するほどでもないと思っていたので・・。楽になりました。」

「安中散には延胡索という生薬も入っているので、痛みにも結構有効なのですよ。」

解説

安中散は胃薬のイメージですが、実は結構痛み止めとしての効果もあります。延胡索はとくに鎮痛効果があると言われています。ツムラの保険適応漢方薬のなかで延胡索を含むものは安中散だけです。

胃薬としてのファーストチョイスは、やはり半夏瀉心湯と思っています。大塚敬節先生の3大処方(他に大柴胡湯、八味地黄丸)ですので、より体全体に有効と考えたからです。しかし、痛みも訴えるときには、安中散がファーストチョイスでもいいですね。そんな風に定石を知りながら、いろいろな情報や経験から、定石の順番を変更することが楽しいですね。