【症例集】麻子仁丸で腹痛が辛い。大建中湯で痛みなく快便

【症例集】麻子仁丸で腹痛が辛い。大建中湯で痛みなく快便

症例

87歳 女性

今での現役で執筆を続けているひと。

便秘があり「腹痛が起こり飲めない」と訴える。

そこで大建中湯を朝晩各1包を内服してもらう。

「ちょうど気持ちいい便が出ます。ありがとうございました。」

解説

大黄含有漢方製剤では虚証向けの麻子仁丸や潤腸湯で、通常は虚証の患者さんも問題ありません。ところが、まれに麻子仁丸や潤腸湯に含まれる大黄で腹痛が生じることがあります。そんなときは大黄を含まない漢方薬で快便を誘導します。

大建中湯は便を軟らかくするイメージです。繰り返すイレウスの特効薬として病名投与で最も有名な漢方薬のひとつですが、虚証のひとで、冷えがありお腹がぐるぐるしている時などに使用するのが古典的な使い方です。

そんな大建中湯が便秘の改善にも有効です。また、柴胡剤も便を軟らかくしますので、加味逍遥散や小柴胡湯も大黄が苦手な患者さん用の便秘の薬として使用可能です。