【症例集】喘息に麻杏薏甘湯が処方される。そして冷えも関節痛も楽になる

【症例集】喘息に麻杏薏甘湯が処方される。そして冷えも関節痛も楽になる

症例

40歳代 女性

喘息、冷え症、関節痛、血管炎の既往あり
内科に血管炎で通院加療中の患者さんが、いろいろ訴えて外来に。
喘息がまず困ると。他に四肢末端の冷え症がつらく、そして関節痛もこまる
と。
いろいろ訴えるときは一番困っていること、またはまず治してもらいたいことにターゲットを絞ってフローチャートで処方するということが鉄則。
そこで、経過の長い喘息と判断し、麻杏甘石湯+小柴胡湯を処方した。
ところが薬局のミスで、麻杏甘石湯ではなく麻杏薏甘湯が処方された。
4週間後、患者さん曰く、なんとなく調子がいいので、もっと続けたいという。
そこで、麻杏薏甘湯と小柴胡湯を6ヶ月投薬することに。喘息発作はほぼ収まり、冷え症が治り、そして関節痛も楽になったと。ものすごく感謝されている。
いまでも同じ処方を継続中。
今更、実は間違いでしたとも言い出せず、なんとなく名医を気取っている。

解説

麻杏薏甘湯はフローチャート漢方薬治療にも出番はなく、僕も滅多に処方しない漢方薬。ところが、麻杏甘石湯と間違えて薬局のお陰で、麻杏薏甘湯のすばらしさに気がついた症例。石膏が薏苡仁に変わっているだけ
なので、喘息に効いても当然で、冷やす作用の石膏がないので冷え症にもよかったのかな。また薏苡仁は鎮痛作用もあるので関節痛にも効いたのだろう。後から理屈をつけると上手に説明できることもあるが、偶然で勉強させてもらった貴重な症例です。