【症例集】麦門冬湯と麻杏甘石湯の違い・飲み比べ・併用【自験例】

【症例集】麦門冬湯と麻杏甘石湯の違い・飲み比べ・併用【自験例】
目次

症例

50歳代 男性 (自験例)

年末よりなんとなく咳と痰がでる。熱はない。元気。

プールで泳いでいても、ときどき痰がでる。

喉が猛烈に痛くなり、桔梗湯を溶かし、そして冷やして頻回にうがいし飲み込む。その後一進一退。でも熱はなく元気。どうしても運動がしたくて、
なんとなく良くなっては、100kmのサイクリングや、20kmのランニングを行う。

お正月を挟んで、咳と痰が悪化。

麦門冬湯と麻杏甘石湯をいろいろと試してみる絶好の機会になる。

麻杏甘石湯を飲むと、痛みが楽になり、咳の頻度が減少する。

麦門冬湯を飲むと、痰の量が異様に増える。でも肺やのどや副鼻腔がすっきりしたような感じがする。麦門冬湯ではティッシュペーパーの量が断然増える。麦門冬湯の有効な時間は短い。麻黄も入っていないので一日6回以上内服しても特別副作用らしいものもなかった。

麻杏甘石湯は6回も内服するとなんとなく心臓を感じた。いわゆる動悸を感じていたのだと思う。自分の麻杏甘石湯の量は4回ぐらいが適量と判断できた。麦門冬湯は特別な上限なし。

つぎに麦門冬湯と麻杏甘石湯を両方のむと、適度に痰がでて、そして咳の頻度が減って、とても楽になった。

麦門冬湯は潤いをつけて、麻杏甘石湯は咳の頻度を少なくすると患者さんに説明したが、実際に体感して、その意味に納得した。

結局は、風邪をこじらせたと同じ経過であった。良くなっては寒い中、数時間の運動に出かけた自分が馬鹿でした。でも、運動しているときはとっても気持ちよかった。なんとなく後悔しているような、でもスポーツが無事に行えてすっきりしていい正月だったような貴重な経験をしました。