【症例集】漢方ファンが増えると楽しい。そして患者さんを連れてくる

【症例集】漢方ファンが増えると楽しい。そして患者さんを連れてくる

症例

70歳代 男性

「両足が痛い、 ともかく痛い、歩くと痛い。」と訴えて受診

「整形外科の先生は何と言ってますか?」

「つれなく坐骨神経痛で、死ぬまで治らないと言われました。」

「僕の専門領域の血管外科の疾患ではないです。脈はちゃんと触れますから。漢方でも飲んでみますか?」

「漢方は好きではないが飲みますよ。この痛さが困るので飲んでみます。治る可能性が、良くなる可能性があるなら飲む。」

牛車腎気丸を処方する

(再診数回後)

「足の痛いところが日によってかわる。前よりよい。だいぶ歩ける、筋肉が痛いが、さすると治る。おしっこが多い。先生のお陰で、本当によくなりました。」

「お友達にも漢方はいいと話していますよ。今度連れてきますね。」

解説

漢方薬に好意を持っている患者さんはあまり多くはないと感じています。漢方というイメージが西洋薬からは遠く、町で売っているものとの認識もあります。保険診療で使えると知っている方も、実は多くはないですね。

しかし、本当に困っていれば、この患者さんのように「なんでも試すよ。良くなる可能性があるなら」と言うことになります。

「漢方薬なんていりません」と言う患者さんは、「所詮その程度の症状なんだな」とこちらも理解してて、「もしも漢方でも試す気になったらいつでも来てください」と言い添えればいいのです。そんな漢方好きではない患者さんでも、その症状が治ると、その患者さんが今度はものすごい宣伝をしてくれます。近所のひとや老人会やなにかで。イメージが180度変わるとむしろ好意的になるというのは日常生活でも経験することですね。