高血圧の漢方薬とは・基本薬と合わない場合の選択肢を漢方医が解説

高血圧の漢方薬とは・基本薬と合わない場合の選択肢を漢方医が解説

高血圧は年が経つごとにその基準値が下がっています。現在、医学会では「上が140mmHg以上」か「下が90mmHg以上」の場合を高血圧としています。どちらか一方が上回っていれば高血圧と認定されます。

米国では、2017年11月にACC/AHA高血圧ガイドライン2017が公表され、従来の140/90mmHgから、130/80mmHgに引き下げられました。

高血圧は「静かな殺人者(サイレントキラー)」と呼ばれ、その症状を自覚することが大変難しいです。放置しておくと脳血管疾患など、恐ろしい病気がいきなり発症するのです。そのためには、血圧を水準以下に抑えておいていただきたいのです。

高血圧は西洋医学をちゃんと受けてコントロールを目指すのが大前提です。そのうえで漢方薬でサポートする方法をご紹介します。

高血圧についての詳しい解説はこちらの記事を参考になさってください。

高血圧についての解説と、漢方薬【西洋医×漢方医のコラム】

1.どのような方の高血圧にも使っていただきたい漢方薬とは

上記した通り、西洋医学の治療を必ず受けて継続してください。漢方薬だけに切り替えることはしないでください。例えば降圧剤を摂取しないで、「減塩&運動習慣」+「漢方」のような改善策はまったくお勧めできません。

西洋医学の治療を受けたうえで漢方薬を使用すると、補完医療として随伴症状が緩和されることがあります。そのためにお使いいただきたいのが黄連解毒湯(おうれんげどくとう)です。これを1包×3回/日ずつ継続していきます。これで赤ら顔、気の高ぶり、イライラなどが収まることが多いです。またまれにこの処方で西洋医学の降圧剤を減量できる方がいます。

2.苦いとき、合わないと感じた時は

黄連解毒湯を1ヶ月継続しても、苦さが不快に感じたり、なんとなく合わないなと思ったら薬を変えましょう。そのような場合は効果も感じられないかもしれません。柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)に変更します。これも1包×3回/日ずつ継続していきます。ストレスによる高血圧には特に有用で、気持ちを鎮め、じゃっかんの降圧効果もあるようです。

また、中高年の高血圧には釣藤散(ちょうとうさん)もおすすめです。

3.まとめ

・高血圧にはまず西洋医学の治療を受けることです。生活習慣の改善だけでは高血圧は改善しません。

・西洋医学の治療と並行して、黄連解毒湯を飲み続けることはおすすめできます。

・合わないと感じた時は柴胡加竜骨牡蛎湯に変更します。