肝炎のための漢方薬【漢方医が解説】

肝炎のための漢方薬【漢方医が解説】

肝炎はとても苦しい病気です。肝臓は栄養素を分解してエネルギーに変えたり、代謝物を生成するなど人体に重要な役割を果たしています。

肝炎や肝機能障害では、その機能が弱化しますから、疲れやすくなったり疲れが抜け切らないようになります。

肝炎では気力も体力も弱っていますのでそれを補う漢方薬を使用するといいでしょう。もちろん良い西洋薬があるので、それを使いながらです。今回はそのようなお薬をご紹介します。

肝炎のときの第一選択肢は

茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)は黄疸に対する効果で知られています。また、心身が弱っているときに体を守る補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を組み合わせます。それぞれ1包×3回/日を4週間ごと服用します。西洋薬は中止しないで継続なさってください。

ただ、茵蔯蒿湯で下痢をしてしまう方もいます。その場合は茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)に切り替えます。

気をつけたい肝炎における小柴胡湯の副作用とは

肝炎の初期には小柴胡湯(しょうさいことう)が有効です。しかしながら患者さんの状態によっては小柴胡湯の禁忌に当てはまってしまいます。

【小柴胡湯の禁忌事項】

・インターフェロン投与中

・肝硬変、肝がん

・慢性肝炎で血小板が10万/mm3以下

これらに当てはまらなければ小柴胡湯を積極的に用いたいです。

小柴胡湯が使える方は

小柴胡湯が使える方は茵蔯蒿湯と組み合わせます。実は、肝炎には小柴胡湯と思われていた時期があります。しかし前述したときには、よくないことがあります。当てはまらない場合はこの組み合わせがおすすめです。積極的に活用しましょう。それぞれ1包×3回/日を4週間ごと服用します。

まとめ

どんな肝炎にもまずは茵蔯蒿湯と補中益気湯の組み合わせを試します。禁忌に抵触しない場合は小柴胡湯と茵蔯蒿湯との組み合わせが効果を発揮します。

この記事で紹介したお薬