乳がんではないと診断された乳腺症に【漢方医が解説】
- 2018.12.14
- 漢方処方119番

乳腺痛で発症する乳がんはまれです。乳腺の相談を乳がんの外来にいくと、マンモグラフィーや超音波検査を施行されます。そこで乳がんではないと診断されると、痛みに関しては経過観察となります。
乳腺症の症状としては、①乳房の表面にしこりがある。(乳腺がかたくなっている)②乳房に痛みを感じる。③乳頭から液が出る。です。
そんな時に、症状を少しでも軽減したいという方に漢方薬はオススメです。
この記事では、検査の結果乳がんではないと診断された乳腺症の痛みを軽減したいという方にオススメの漢方薬をご紹介します。
乳腺症には当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
乳腺は性ホルモンの影響を受けやすいため、生理周期と連動して痛みが出ることが多いです。そんな時に当帰芍薬散が有効です。痛みがなくなれば内服は不要です。1包×3回/日、食前
漢方は、乳がんそのものには無効でしょうが、乳房の様々な訴えにはとても効果的です。
この記事で紹介した漢方薬
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Author:新見正則 投稿一覧
1985年慶應義塾大学医学部 卒業 1998年英国オックスフォード大学医学部博士課程 移植免疫学にてDoctor of Philosophy (D-Phil) 取得 2002年帝京大学外科准教授 2013年ハーバード大学にてイグノーベル賞受賞。帝京大学医学部附属病院において国内で初めて保健診療のセカンドオピニオン外来(外科一般)を開設し、その普及に尽力してきたパイオニア。テレビや新聞などメディアでの紹介も多数。西洋医であるとともに漢方医でもあり、同科血管外科グループにおいて血管、漢方、未病、冷え症の各外来を担当。日常生活や食生活の改善指導、西洋薬・漢方薬の処方により、多くの患者の症状を改善してきた実績を持つ。