こむら返り(足のつり)に効果的な芍薬甘草湯【漢方医が解説】
- 2018.11.15
- 漢方処方119番

朝起きたら、イタタタタ!ふくらはぎがつって動かない…。これがこむら返りです。
すぐにできる対処法として、筋肉をストレッチしたり、マッサージしたり、温めたりすることで解消します。
ミネラル(マグネシウム、カリウム)や水分が不足した場合に起こりやすいので、ミネラルを多く含む食物を摂取するようにしましょう。小魚、豆類、海藻類に多く含まれています。
それでも、こむら返りを繰り返してしまうという方にオススメの漢方薬をご紹介します。
どんなこむら返りにも芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
通常明け方に起こることが多いので、寝る前に服用しましょう。それでもこむら返りが起こってしまった場合には、1包その際に飲みます。
芍薬甘草湯には甘草が含まれているため、他の漢方薬と同じように毎食前の摂取を長期間続けることは危険です。偽アルドステロン症となり、浮腫、高血圧、低カリウム血症を引き起こします。もちろん個人差があり、いくら飲んでも生じない方もいますが、なるべく避けたほうが良いでしょう。
芍薬甘草湯はこちら
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Author:新見正則 投稿一覧
1985年慶應義塾大学医学部 卒業 1998年英国オックスフォード大学医学部博士課程 移植免疫学にてDoctor of Philosophy (D-Phil) 取得 2002年帝京大学外科准教授 2013年ハーバード大学にてイグノーベル賞受賞。帝京大学医学部附属病院において国内で初めて保健診療のセカンドオピニオン外来(外科一般)を開設し、その普及に尽力してきたパイオニア。テレビや新聞などメディアでの紹介も多数。西洋医であるとともに漢方医でもあり、同科血管外科グループにおいて血管、漢方、未病、冷え症の各外来を担当。日常生活や食生活の改善指導、西洋薬・漢方薬の処方により、多くの患者の症状を改善してきた実績を持つ。