胃もたれ、胃のムカムカ、胸焼けに胃薬としての漢方【漢方医が解説】
- 2018.11.20
- 漢方処方119番

つい食べ過ぎてしまったり、脂っこいものを食べて翌日後悔することがあると思います。そんな時に、胃薬として活用できる漢方薬を紹介します。
漢方の魅力は、消化器症状以外も治ることです。
どんな胃もたれ、胸焼けにも半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
まずは半夏瀉心湯を試しましょう。多くの人がこれでよくなります。暴飲暴食する前に飲んでも効くので、あらかじめ食べることがわかっている時は試してみてください。1包×3回/日、食前
これは高級胃薬です。僕は、高級太田胃散と説明しています。下痢にも効きますよ。
通常、漢方薬は徐々に弱いものから強いものに変更していきます。その方が不快な症状が出ることが少ないためです。ところが、半夏瀉心湯は苦いくらいしか不快な作用がないため、胃もたれや胸焼けには強いものから試しても問題ありません。
苦くて飲めないときは安中散(あんちゅうさん)
半夏瀉心湯が合わない方は、苦くて飲めません。最初から安中散を飲んでも問題ありません。1包×3回/日、食前
症状が長引くときは人参湯(にんじんとう)
症状がなかなか改善しないときは人参湯を試しましょう。よほど体が弱っている方を除いて、人参湯から飲むことはありません。1包×3回/日、食前
この記事で紹介した漢方薬
[amazon_link asins=’B07B7QK4RS,B001TIETGS,B000YZN31Y,B00F4MP6T4,B07B7RRCQ2,B005UK3F0M’ template=’CopyOf-ProductGrid’ store=’stretchpole07-22′ marketplace=’JP’ link_id=’a9bc5473-16b2-45d4-94cc-44a035cdb252′]
-
前の記事
口の渇き、喉の渇きが気になる時【漢方医が解説】 2018.11.17
-
次の記事
立ちくらみ・起立性低血圧でお悩みの方に【漢方医が解説】 2018.11.23
Author:新見正則 投稿一覧
1985年慶應義塾大学医学部 卒業 1998年英国オックスフォード大学医学部博士課程 移植免疫学にてDoctor of Philosophy (D-Phil) 取得 2002年帝京大学外科准教授 2013年ハーバード大学にてイグノーベル賞受賞。帝京大学医学部附属病院において国内で初めて保健診療のセカンドオピニオン外来(外科一般)を開設し、その普及に尽力してきたパイオニア。テレビや新聞などメディアでの紹介も多数。西洋医であるとともに漢方医でもあり、同科血管外科グループにおいて血管、漢方、未病、冷え症の各外来を担当。日常生活や食生活の改善指導、西洋薬・漢方薬の処方により、多くの患者の症状を改善してきた実績を持つ。