変形性膝関節症のときにまず試したい漢方薬と、加えたいものは【漢方医が解説】

変形性膝関節症のときにまず試したい漢方薬と、加えたいものは【漢方医が解説】

変形性膝関節症は、中年以降の方に多く発生するヒザのトラブルです。長年の酷使や歩き方のくせ、加齢による軟骨成分の減少などで起こると考えられています。

外来で見ると、「少しお痩せになった方が…」と思う方もいらっしゃいます。実はそのような方の多くは「水太り」なのです。ですから本人がそのように願っていても、なかなかうまくお痩せになることができません。そこで漢方薬の助けを借りて、水分調整しやすい体質になることをまずおすすめしています。

今回は変形性膝関節症を、体質改善からアプローチする漢方薬についてお伝えします。

どんな変形性膝関節症にも

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)です。まずはこれを1包×3/日を4週間ごと服用します。体質改善を目指します。

じつはこれだけではあまり効果が感じられないかもしれません。準備段階のようなものです。全く変化がなければ次項のお薬を試してみてください。

効果がないときは

越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)半分量、1日2回加えます。越婢加朮湯は、麻黄剤です。熱や痛みをとる成分。これが膝の痛み、炎症に効果的に作用します。防已黄耆湯と越婢加朮湯のコンビネーションで効果を感じられる方が大勢います。

実は麻黄剤は、胃腸の弱い方は飲めない場合があります。まずは飲んでみて合うか合わないかチェックします。効果を感じれば継続です。

まとめ

上記の越婢加朮湯を「半分量」使用する方法は、胃腸が弱い方を考え、量を抑えたものです。それで様子を見ていき、徐々に増量し、最終的には1包×3/日を食前に防已黄耆湯とともにとれるようになると安心です。

またはムカムカするようなら中止(減量)しようと決めて、最初から1包×2〜3/日で始めるのもいいでしょう。