腹部手術の後遺症でイレウスが起きる場合の漢方薬【漢方医が解説】

腹部手術の後遺症でイレウスが起きる場合の漢方薬【漢方医が解説】

イレウスとは腸管麻痺」によって腸管蠕動が低下する状態です。

腹部の手術後に厳密なイレウスというよりも、イレウス様といえる症状が出現することがあります。腸管の機能が回復しておらず、ガスが溜まって苦しい場合があります。腸閉塞にも似ています。

この発作が起こると、入院を余儀なくされる方がいます。できればこの「イレウス様」症状を避けたいものです。このようなときのためのお薬を今回はご紹介します。

必ず使いたい第一選択肢は

腹部手術の後遺症で、イレウス様症状が出て困って居る場合は必ず大建中湯(だいけんちゅうとう)を使用します。発作や入院の回数が減少することと思います。1包×3回/日を4週間ごと服用します。効き目が弱いと感じる場合は1包を倍の量にします。便秘も併発している場合は麻子仁丸(ましにんがん)を加えます。

増量しても効果が感じられない場合は

それでも効果が感じられない場合があります。その場合は、大建中湯といっしょに桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)を服用します。それぞれ1包×3回/日を4週間ごとです。経過が長い時はこの処方がけっこう有効に作用します。

まとめ

第一選択肢は大建中湯を。便秘を発する場合は麻子仁丸。効果が感じられない場合は桂枝加芍薬湯を服用します。

今回ご紹介した漢方薬