3種類の神経痛の際に活用できる漢方薬とは【漢方医が解説】

3種類の神経痛の際に活用できる漢方薬とは【漢方医が解説】

神経痛にもいろいろな種類があります。今回ご紹介するのは「三叉神経痛」「肋間神経痛」「糖尿病の神経障害」に効果的な漢方薬です。

漢方を使う前に、西洋医学の治療を受けていることが前提です。しかし西洋薬を使用しても、「よくなった実感がない」ことがあります。もしくは「もっとよくしたい」と思われるかもしれません。そこで試しに漢方薬を使ってみるのはどうでしょうか? 期待しない程度に「あわよくば」「効いたらラッキー」くらいの感じで使用すると、おもわぬ好結果に喜ぶことがあります。そんな漢方薬3種類をご紹介します。

三叉神経痛には

顔が突然痛くなる神経痛です。

三叉神経痛の顔の痛みにはかなり特徴があります。痛みは非常に強いものですが、突発的な痛みです。一瞬の走るような痛みで、数秒のものがほとんどで、ながく続いてもせいぜい数十秒です。脳神経外科疾患情報ページ

突然歯が浮くような痛みを感じることもあります。このような痛みには五苓散(ごれいさん)をお勧めします。

また附子末(ぶしまつ)エキスとの併用で、より効果がアップします。3包/日を4週間ごと継続してみましょう。

肋間神経痛には

肋骨のあたりの神経痛です。これには当帰湯(とうきとう)を用います。当帰湯は、以前は狭心症などの循環器疾患に用いられていました。しかし、私はあまり効果を感じませんでした。肋間神経痛のほうには結構効果を感じます。3包/日を4週間ごと継続です。

糖尿病の神経障害には

糖尿病の血糖値コントロールがうまくできていても、手足のしびれや痛みを感じることがあります。その場合は牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)を使用してください。附子末エキスとの併用でさらに効果がアップします。これも3包/日を4週間ごと継続です。

まとめ・この記事で紹介したお薬

附子は、本来は毒薬です。四谷怪談や狂言「ぶす」の題材になっているほど有名な毒です。この毒成分を極力減らして生薬として使用します。患者さんにとって過剰投与となると、ドキドキしたり舌が痺れます。その際は控えるようにします。