尿管結石発作時とその後に使える漢方薬は【漢方医が解説】

尿管結石発作時とその後に使える漢方薬は【漢方医が解説】

尿道に突き刺すような痛み。尿管結石の痛さは、数々の病気の痛みの中でも最大級と言われます。

泌尿器科外来でみられる疾患の中では最も頻度の高い疾患のひとつですが、痛みの発作で救急搬送されてくることも多いです。

これの治療は西洋医学を基本になさってください。内科的処置で自然排出を促したり、それが困難な場合は外科的な治療を行います。このことで結石自体を除く、という根本的な治療となります。

漢方薬は、西洋医学のサポート役として使用します。痛みがある場合に使用できるものと、その後に使える処方をご紹介します。

尿管結石の痛みが残っている場合

まずは痛みを和らげる漢方薬をチョイスします。西洋薬と併用します。痛みどめは人それぞれで、ご自身にあったものを探すと良いでしょう。

ここでは猪苓湯(ちょれいとう)と芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)の併用を提案します。それぞれ1包×3/日を1週間継続します。芍薬甘草湯には甘草が多めに含まれていますので、長期服用は偽アルドステロン症となる危険性があります。1週間くらいの服用にとどめましょう。

痛みが引いた後に使用したい漢方薬は

漢方薬が奏功してくると痛みが緩和してきます。そこで1週間をめどに芍薬甘草湯を中止します。猪苓湯(ちょれいとう)だけを1包×3/日、4週間ごとに飲み続けます。猪苓湯には利尿効果があり、結石を溜めにくくします。結石ができた方は痛みがないときでも常用されることをおすすめします。

まとめ 紹介した漢方薬は

尿管結石には西洋医学の治療が第一です。その上で痛みを取るサポートをする芍薬甘草湯と、利尿作用で結石を流し、つくりにくくする猪苓湯を併用します。芍薬甘草湯は1週間をメドに使用を終了します。