睡眠障害の際に活用できる漢方薬とは【漢方医が解説】

睡眠障害の際に活用できる漢方薬とは【漢方医が解説】

睡眠障害の際は、まず西洋医の診察を受け、適切なお薬を処方してもらってください。正しく使うようにします。それで効果があがっているようであれば続行します。

漢方薬単体では西洋薬にかないません。しかし、併用することで寝つきが良くなったり熟眠感が増すことがあります。服用しているうちに、西洋薬が減量できる方もいます。今回はそのような使い方ができる漢方薬をご紹介します。

どんな睡眠障害にもまずは

加味帰脾湯(かみきひとう)をお勧めします。元気が出る薬(ニンジン、オウギ)も入っています。3包/日を2週間継続してみましょう。日中でも食前に服用しますが眠くなることはありません。また、夜に寝つきが悪いなというときに、頓服として服用しても効果が感じられる時があります。

効果が感じられない場合・1

加味帰脾湯を服用しても、飲まない時と比べても良化がないと感じられる方がいます。

気持ちが高ぶって眠られない、と感じがちな方は抑肝散(よくかんさん)をつかってみてはいかがでしょうか。3包/日を2週間継続します。夜中に突然目が覚めたり、一度覚めると寝付けない方にも有効です。毎食前に体質改善として、または入眠前に服用します。目が覚めた時に服用してもいいでしょう。

効果が感じられない場合・2

普段、気力体力が充実している方の短期的な睡眠障害の場合は、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)をお勧めします。この薬は苦味があるので、それが不得意でなければぜひ試してみてください。3包/日を2週間継続します。眠れない時に頓服で飲んでも効果があります。

まとめ・この記事で紹介したお薬

じつは疲れ切って眠れない時のお薬として酸棗仁湯(さんそうにんとう)が有名なのですが、私の経験ではあまり効果が感じられません。

睡眠障害では、患者さん自身の「睡眠改善」の実感が大切です。そのためには西洋薬にあわせて、いろいろな漢方薬を試してみるといいでしょう。