三叉神経痛に西洋薬が効かない!その場合に試したい漢方薬とは

三叉神経痛に西洋薬が効かない!その場合に試したい漢方薬とは

三叉神経は顔面に分布している神経です。左の顔面の激痛で、顔は苦悶様の患者さんが来ました。どんな内服治療も効かないと訴えます。

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出展:産経新聞

三叉神経痛のファーストチョイスであるカルバマゼピン(テグレトール)は何度も試されていますが、ほぼほぼ無効です。バルプロ酸ナトリウム(デパケン)やフェニトイン(アレビアチン・ヒダントール)の方が効果があると思われますが、それもこの患者さんには無効でした。ガンマナイフによる放射線治療や神経血管減圧術という手術の説明もされていますが、手術は気乗りしないということで、漢方で解決できないかとの相談です。

※ガンマナイフ(Gamma knife)とは、γ(ガンマ)線を用いて周囲正常脳組織を傷つけることなく、あたかも脳病変をナイフで切り取るかのように根治させる治療法をいいます。

「西洋医学で難しいときは漢方でも難しいが、西洋医学的内服薬で限界があるのなら、ちょっと漢方を試しましょう。」と説明して、まず五苓散(ごれいさん)を出しました。

五苓散を三叉神経痛に使用するときは、増量します。1日3回で4週間という処方箋を出し、患者さんにはまず1日3回から開始して、無効ならその倍を飲んでもOKと言い添えました。

そして再診時、なんと1日6包飲んだら、少々楽になって、日常生活が出来るようになったと喜んでいます。そして五苓散を発作がないときには3回、発作時には6回までOKとして継続しました。1年後に相当楽になり、でも「もっと楽にならないか?」との相談があり、五苓散ベースは変更せず、痛い時には麻黄附子細辛湯も追加するようにしました。

すると益々良くなったのです。そして、当然ながらガンマナイフや手術は本人の選択肢から外れ、今は、特別に寒い日にはちょっと痛みがありますが、なんとか漢方で乗り切っています。同じような経過の人が複数いるので、三叉神経痛にも漢方は有効と思っています。しかし、漢方から始めるのは大間違いで、ファーストチョイスはカルバマゼピンですよ。順番が大切です。